自由学園同学会

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2019年8月度那須農場復興支援労働報告

2019年9月18日

お盆の最終日8月17日(土)~18日(日)に、2019年度第5回目となる那須農場復興支援労働を行いました。
今回の参加者は同学会15名、卒業生会3名、在校生4名、在校生父母2名、卒業生家族7名の計31名です。

事前の天気予報によっては最高気温35度と報じられたため、水分補給・休憩の励行に加えて早朝作業を7時半まで拡大、子供は屋内作業のみにするなど、普段以上に熱中症に気を付けながらの労働となりました。

8月度労働の作業内容は下記の通りです。

①牛舎の掃除、餌やり
②草刈り
③寮の掃除、網戸張り替え
④カウハッチ解体、肥え撒き、資源ゴミ処理
⑤ファイヤーサークル開設
⑥芋畑の除草、つる返し、カボチャ収穫
⑦食事づくり

①牛舎の掃除、餌やり
通常の掃除・餌やりに加え、牧草ロールのラップ片付け、日曜日はウォーターカップ清掃も行いました。

 

②草刈り
エンジンカッターの刃を新調して順調に進行。炎天下のため適宜水分と休憩を取りながら、土曜日は牛舎の手前と職員住宅の庭の雑草を刈り払いました。

 

日曜日は農場入口から幹線道路までの道沿い、池周り、梅林、広場の周りを処理。キャンプ会場としてテントサイトになる広場は、芝刈り機で刈りました。

 

③寮の掃除、網戸張り替え
キャンプも近いので、大勢の人が使う晴耕寮・雨読寮の風呂及びトイレの丁寧掃除を実施しました。

 

併せて、網戸の張り替え(晴耕寮×1、雨読寮×2、台所×1)も行いました。

④カウハッチ解体、肥え撒き、資源ゴミ処理
以前皆で作ったカウハッチ(子牛の個室)ですが、役割を終えたので今回6点を焼却。

 

肥撒きは3トン×6往復で計18トンを散布。またゴミ置き場の資源ゴミを、ダンプカーで処理センターへ運搬しました。皆さん、スチール缶とアルミ缶は正しく分別し、ペットボトルはラベルとキャップを外して捨てましょう!

 

⑤ファイヤーサークル開設
9月の那須農場キャンプに向け、キャンプファイヤーを行う周囲を50cmほど重機で掘り下げて砂利を敷き詰め、ランマーで締め固めました。

 

⑥芋畑の除草、つる返し、カボチャ収穫
同じく那須農場キャンプの芋掘り会場となる畑の手入れで、除草・つる返しを行いました。サツマイモの出来は例年通り。
観賞用に育ててきたジャンボカボチャ、アトランティックジャイアントを収穫。これから室内で乾燥させ、キャンプ会場で披露予定です。

 

⑦食事づくり
今回も食事メンバーの活躍で、3食とも美味しく楽しくいただくことができ、感謝です。夕食はシェパーズパイ、ゴーヤチャンプル、ニンジンのマリネ、こづゆ、トマトと茄子のサラダ、マカロニサラダ。デザートのアイスケーキは、ケーキ生地の上にバニラアイス、ベリーピューレ、バニラアイスを重ね、トッピングは凍らせたデラウェアやベリー、ボールアイスを。

今月のお誕生日はこの3名です。おめでとうございます!

朝食は焼き鮭、小松菜のお浸し、みそ汁。昼食の冷や汁は宮崎県の郷土料理で、だし汁に味噌とツナ缶、ゴマを入れて煮てから冷やしたもの。
食欲が落ちそうな猛暑でも、さっぱりした味わいで美味しくいただくことができました。

 

今回は、初めて参加された男子部12回生の羽仁峰生さん、同49回生の渡邉康之さんから感想をいただきました。


那須と那須農場と少年少女と

12回生 羽仁峰生

それは11歳の頃に始まる。初等部5年11歳、当時の学童疎開(※)とやらで那須へ行ったのが、この物語の始まり。
11歳の純真な?少年が体験する“世の中の不条理の数々”…だから世の中面白い… 今でも那須と聞くと真っ先に出てくるのが、あの住んでいた寮からひたすら歩いて“種馬所”を通り越して峠を越えて“にわとこ”を過ぎて、石ころだらけの水無し蛇尾川を歩いて渡り、たどり着いたそこに“那須農場”があった。11〜12歳の子供がよう歩いたものだ。

初めて目にする広大な農場、先がかすんで見えない“石ころだらけ”の畑……こりゃダメだ…… 子供心を直撃した衝撃の光景だった。牛舎と同居する先輩たちの宿舎に絶句!!11〜12歳の少年を直撃した現実……言葉が無かった。

寒い地で一緒に起居を共にし、笑い、泣いた忘れられない友よ!いつまでも、あの楽しくもあり、苦しくもあった那須の疎開の日々、空腹に耐えられず食料庫の食料袋を破って食べた同志数名、一杯語り合おう! なあ深田! 堀! そして今は亡き小林!
女性軍の大将だった大羽さん、瀬戸さん、誰もが味わえた事ではない“この経験”、大切に抱え心にしまって残りの人生、共に歩もう。ありがとう ただただ ありがとう。

※学童疎開……太平洋戦争(日本対世界各国)においてアメリカ軍の空爆を避け、日本中の学童が、あちこちに疎開したのである。

那須が 那須農場が目の前に!

初等部5・6年生60数名が上野駅を旅立った。物心ついて初めての列車、長旅、そして“おぼろげ”な記憶は迎えのバスにゆられて疎開先である那須は“○○寮”へ降り立っていた。
9月、季節は秋“すすき”と“赤トンボ”が盛大に迎えてくれた(小生の記録“あしおと”参照)。それから2年間?目をつぶれば実に鮮やかに様々な光景が浮かぶ。誰でもが経験し得なかった貴重な数々の出来事。貴重な友よ! 何ものにも替え難き友よ! ありがとう友よ!!

こうして心に、頭に、身体に溢れる貴重な経験は血となり肉となり息づいている。
いつまで生きていられるか神のみぞ知る運命をそれぞれが抱え、心に染みこんだ命を大切に、残された貴重な人生を共に、元気に歩んで行こう。

80歳を越えた今、もう後ろ指さされても何ものにも動じない経験と心臓と度胸で、皆が人生を全うするまで、共に堂々と、しっかりと歩んで行こう。
ありがとう友よ! 何者にも替え難き友よ! それぞれの心に生きる友よ!
ありがとう! ありがとう!


那須農場支援労働に参加して

49回生 渡邉康之

2019年8月、猛暑の続く東京を抜け出し、学園のマイクロバスは村山さん、富田さんの運転で那須農場へ向かう。
30数年ぶりの那須農場での労働。大変楽しみであり、またあの過酷な労働に耐え切れるか、一抹の不安を抱えながらの参加となった。

南沢から高速で那須農場へ。懐かしさを感じつつ、宿舎で着替えて早速労働ミーティング。
最初に前田農場長から労働内容について説明があり、自分が参加したい労働メニューに挙手。私は雑草刈りに参加した。

先ずエンジンカッターの刃を交換する。これば先輩の松原さんが手際よく交換して下さった。
燃料を入れ作業場へ移動。ここはいったい何処なのか? と思えるほど、背丈以上の雑草が生い茂る広場?へ移動。
早速カッターのエンジンを始動し草刈り開始。思い起こせば30数年前、当時は草刈りと言えば大鎌を使っての雑草刈りであったが、今ではエンジンカッターが使えるようになったとは。ただひたすら無心になって目の前にある雑草(雑木?)を刈り続ける。

作業は面白いようにどんどん進み、振り返ると広いスペースが出来上がっている。中々気持ちが良い。カッターのエンジン音が響く中、さらに黙々と雑草を刈る。どんどんスペースが出来る。楽しい。気がついたら汗だくでフラフラになっている。でも止められない。見かねた岩井さんと加納さんが「交代しよう」と言ってくれる。交代しながらの作業。

先輩方が延々と作業する後姿を眺めながら、男子部時代はこんなに休んでいたら農場長の大塚先生にどやされるところだな、などと思いつつ、都会での毎日とこのギャップに、(多分)忘れていたであろう時間を取り戻している気がした。心が充実して、なんだか満たされている。
しかし年齢には勝てず、作業時間がどんどん短くなり、休憩時間が長くなる一方。先輩方は「休みながらゆっくり、無理しないでね」と優しく声をかけてくれる。

あっという間に労働時間は終了。誰かが準備してくれたお風呂に入り、楽しい夕食へ。ご飯は女性陣が腕によりをかけて、ご馳走三昧。大変おいしく感激していると、最後に手作りデザートまで出てきてびっくり。今月の誕生日者にはケーキまで。

至福の時間を過ごしながらお酒も進み、村山さんの「一人芝居」は大爆笑の連続。こんなに笑ったのは久しぶりかも。
食堂は当時と同じつくりで、ミスタ羽仁の「晴耕雨読」の掛け軸が懐かしい。普通科のとき参加したブラスバンドの合宿を思い出す。そんな他愛もない昔話に花が咲き、楽しい時間が過ぎていく。

2日目、早朝から牛舎前に集合。作業分担を決め、私は青柳さんが中心となって育てているお化けカボチャを収穫しに行った。見事なまでに成長したカボチャたち。自分の体重より思いカボチャを運び、9月のキャンプで子供達が大喜びする様子を思い浮かべる。青柳さんも満足そう。ますますキャンプが楽しみになってきた。

朝食後は、昨日に続き雑草刈り開始。今度は農場の東側へ展開する。昨日同様に只ひたすら無心になって雑草を刈る。時々休んで仲間と昔話を懐かしむ。こんなに充実した時間を過ごしたのは久しぶりである。良い環境を残して下さり、ありがとうございます。昨日程は動けないものの、あっという間にお昼になり、2日間の労働が終了した。

この2日間、労働に参加した皆さん大変お疲れ様でした。みなさんの楽しそうに労働される笑顔が印象的でした。
来月もまた参加します。どうぞよろしくお願いします。


那須農場復興支援室より

5月の支援労働時に皆で田植えを行ったコシヒカリ「晴耕雨読米」ですが、写真の通り立派な穂をつけるまでに成長しており、このまま順調にいけば、予定通り9月の那須農場キャンプで稲刈り体験が実施できそうとのことでした。
日頃の水管理から雑草対策、その他諸々お世話になっている、地元農家の方には本当に感謝するばかりです。

年1回でも数回でも、支援労働は個々人が可能な範囲で参加できればよいと思います。
年に何度か来ていると、作物の成長ぶりに感動したり、それ以上に驚異的な雑草の繁殖ぶりに驚かされ、都会暮らしで忘れかけていた自然のチカラを改めて実感することができます。

この充実した体験を一人でも多くの方と共有したく、初めての方、20〜30代の方でも遠慮なく参加・お問合せください。
次回の支援労働は9/14〜15、10/5〜6で行います。皆さんの参加申込みを心よりお待ちしています。

室長  森 春潮(D49)

 

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