自由学園同学会

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会員相互間の親睦、ならびに自由学園の発展に協力することを目的とします。

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2018年 新年総会のご報告

2018年3月9日

日本社会が今求める自由学園の教育

晴天に恵まれた1月13日(土)、本年度の新年総会は、目白の明日館講堂を会場に開催された。明日館講堂での開催は、耐震補修工事による中断のため4年ぶりとなるが、出席者数は130余名と多くの会員が集う会となり、新年の挨拶や報告、還暦クラスのお祝いが行われた。なお、本年は還暦クラスの36回生と同級の女子部56回生卒業生も出席された。

総会を前に、高橋和也学園長(40)の司会で礼拝が行われ、讃美歌411番を歌い、男子部で学んだ者には思い出深い、詩篇23編の朗読をされた。また、昨年末に起こった少年による傷害事件に言及し、少年が「自分は弱いから、人を刺したらその人より上に立てると思った」と話していると報道されているが、その動機を聞き、自分は非常にショックを受けた。子供たちが、人を貶めることで自分が上に立つという考えを持つのではなく、自分がありのままで良いということを学ぶ場として、自由学園の教育の現場でも努力していきたいと思っていると話をされた。

続いて浅野友介委員長(47)による新年の挨拶が述べられ、日本を代表する大企業で多くの不正問題が発生した2017年を振り返り、ある自動車メーカーのトップが、無資格検査問題については、「現場の責任が強い」と述べるなど責任回避をした事例を紹介し、ある経営コンサルトの方の話として、「現場力を取り戻す努力が必要であり、より良くする能力が磨かなければ、新しいコンセプトを生み出す能力も培われない」とも語っている。
我々が自由学園に入学したとき、学校をよくするために入学したと言われた。それは卒業するときには、社会をよくするために卒業する、会社をよくするために入社すると言い換えることもできる。現場力は、欧米には無い強みであり、さらに現場力には人間力が必要である。
これは、まさに男子部の教育理念である思想、技術、信仰によって養われるものと考えている。自由学園はもうすぐ100周年を迎えるが、これに向けて同学会が一丸となって学園に貢献したいと述べた。

次いで承認事項に移り、黒澤裕さん(48)が次期同学会委員長の推薦を行った。次期委員長に小山佳寛さん(48)を推薦し、その理由として、学園と密接に関係しており、周囲と協働する方向にリーダーシップを発揮できる人となりが、同学会の委員長として相応しいと語り、満場一致の拍手により承認がなされた。

承認を受けた小山さんは、社会に出てからリーダーシップを求められる機会は多くあり、そのときに、自由学園で受けた教育や経験が改めて重要であったと気づかされ、何か自由学園にお返しをできないかと思い、委員長の任を引き受けたと話し、創立100周年に向けて様々な準備が予定されているが、先輩方のご協力、叱咤激励をお願いしたいと呼びかけた。

続いて、谷口直行予算管理室室長(47)より会費収納に関する報告とお願いがあった。11月末時点での今年度の会費予算については86%の納付となっているが、年度会費未納の方、過年度会費がある方についても一部でも納付をと呼びかけた。
その後イベント実行室の小岩井幹太さん(45)から、昨年9月23日~24日の2日間にわたって実施された那須農場キャンプイベントの報告が、当日写真の紹介も交えて行われた。参加者は合計130名(うち子供30名)と前年度よりも多く、天候にも恵まれ、初となったマスのつかみどり、マスの塩焼きといったイベントも好評で成功を収めたが、準備や予算調整の不足といった反省点もあり、きちんと次年度へ引き継ぎをしたいと述べられた。

最高学部キャリア支援室室長の小堺康弘さん(42)から、4年生の進路についての報告があり、就職希望の学生の内定率は高いが、まだ未定の学生もいるため、引き続き同学会の方々の支援をお願いしたいとの呼びかけがあった。3年生については、夏休みを利用した企業インターンシップに10名近くが参加するなど、非常に前向きに取り組んでいる。また、3年生は総会後の懇親会に参加するため、是非、彼らと話をして欲しいと呼びかけた。

那須農場復興支援室の濱田宏太郎さん(46)からは、今年度の支援活動についての報告があり、毎月1回参加者を募って活動をしているが、今年度のこれまでの参加人数は、同学会から110名、卒業生会29名、在校生5名、在校生父母23名などで、のべ208名に上る方々の協力のもと、農場スタッフの手が届きにくいところを中心に、毎月の作業を行っているとの報告があった。

次いで、昨年に引き続き、本年も自由学園那須農場 前田匡彦農場長からのご挨拶と現状の報告があった。現在の経営状況は、自力での運営が見えてきており、新規に採用した3名の人員も欠かせない戦力となっているとのことであった。今後の那須農場について、酪農を営むだけでなく、教育の場としての活用も外してはならないと考えていると話され、今後、2年間の時間をいただき、自由学園に農場の学びを復活させたい。那須農場に生徒が来ることができないのなら、農場の牛を南沢に連れて行く、出張農場を実現したい。同学会会員の方々には、ご理解とご協力をお願いしたいと熱く語られた。

特命プロジェクト 浅野友介さん(47)より、スポーツフェスティバル(仮)の開催について、開催日が2018年11月25日に決定したとの報告があった。このプロジェクトは3年越しのものであるが、在校生とOBとの親睦に加え、周辺の子供たちも参加できるような形にし、将来の自由学園の入学にも貢献できればよいと考えていると述べられ、実施に向けて会費収入による費用面の協力、実施内容についてのアイデアなど、様々な協力を同学会の皆様にはお願いしたいと訴えられた。

同学会・女子部卒業生会統合検討について統合準備室の小林克彦さん(46)からも報告があり、現在、それぞれの組織がどのような活動を行っているのかの把握のため、両者の活動内容に関する差分表の作成を進めているとの報告があった。100周年を目標とし、次の総会で具体的な報告をしたいとも述べられた。
また、最高学部 水嶋敦先生より、来年度より最高学部で開講される経営者育成に特化した「経営実践研究」についてのご説明、また開講に先立つ記念講演のご案内があった。

総会の議事終了後は、恒例の還暦クラスのお祝いが行われた。
本年度の還暦クラスは36回生で、21名の参加者が例年と同様に完全出席スタイルでステージに上がり、一人一人の点呼の後、お祝いの記念品の贈呈が行われた。プレゼンターは、36回生が高等科3年時に中等科1年生であった、41回生の方々が務められた。

お祝いのスピーチは1学年下である37回生の井上匡さんが、このときのために、37回生の方々から集めた、36回生の方々、一人一人についての当時の様子や思い出といった懐かしいコメントを紹介し、皆様の笑顔が溢れる時間となった。
返礼のスピーチは水嶋誠さん(36)で、自分たちのクラスは、入学当初はひどいクラスと言われていたが、高等科になると一転して良いクラスと言われるようになり、羽仁恵子先生にも非常に評価していただいた、という思い出を語っていただいた。学部卒業は1980年で、卒業後は皆、様々な人生を送っているが、6年前から毎年、クラスで旅行をし、かけがえないの仲間との時間を大切に、今後も続けたいと述べられた。

続いて、女子部卒業生会 白井委員長より、同学会と女子部卒業生会の統合への試みの一環として、同じく還暦を迎えた女子部56回生11名が今回は列席しており、このような人生の節目に再会し貴重な話を聞くことができ、感謝していると述べられた。そして、卒業生会から女子部56回生への記念品の贈呈も行われた。

還暦クラスの方は総会終了後、明日館前にて記念撮影を行ったが、本年は同級である女子部56回生の参加もあったことから、男女合同による記念撮影も行い、こちらも皆様の笑顔が非常に印象的であった。

次いで、本年が最初となる試みとして、男子部のグリークラブによる合唱が正面ステージにて行われた。12名の部員が、男子部の武田先生の指揮で3曲の合唱を披露し、その歌声に参加者一同聴き入った

最後に明日館耐震工事竣工のお祝いとして、同学会と卒業生会の合同で、明日館講堂の常設の演台の作成費の贈呈が、浅野同学会委員長と西村女子部卒業生会委員長から、明日館館長の有賀寛さん(36)へ行われた。

総会は16時過ぎに終了し、その後は、明日館講堂での新年総会開催時の恒例行事である、懇親会スペース確保のために、講堂の長椅子をステージ上に参加者が皆で協力して移動した後、本郷燎同学会副委員長(47)の乾杯の音頭で懇親会が始まった。

本年は女子部卒業生の参加、そして学部3年生の参加も多くあり、華やかな雰囲気での歓談の時間となった。また学部3年生が積極的に進路相談の質問を卒業生に投げかけ、それに応える卒業生の姿も多く見られた。会話が尽きることのない時間であったが、17時半頃、最後に男子部賛歌を一同で斉唱し、終会となった。

広報室 重松 雄(48)

 

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